キャンプ時、絶対に必要となる「ペグ」。
テント付属のペグしか使ったことが無い方は、是非とも鍛造ペグ(完全一体化)を追加してみましょう!
今までペグ打ちで苦労してきた事が全部解決できます。
- 地中の石が邪魔でそれ以上打てず、位置を変えて打ち直し
- 地中の石に気づかずペグ打ちし、ペグが曲がる
- 地面が柔らかくてすぐ抜ける
- 石も無いのに地面が硬すぎてペグが曲がる
今回はおすすめの鍛造ペグ(完全一体化)、エリッゼステークを紹介します。
エリッゼステークとは
金属加工のメッカ、新潟 燕三条で作られている、「鍛造」という方法で作られた、抜群の強度を持った鉄製の「ペグ」です。
仕様
- メーカー:村の鍛冶屋
- 商品名:エリッゼステーク(エリッゼ鍛造ペグ)
- サイズ:全長:280mm(他にも180mm、380mmあり)
- ヘッド部:楕円13×17mm
- 打込み部:太さ9×7mm
- 素材:S55Cスチール
- 塗装:カチオン電着塗装+粉体塗装
(※粉体塗装;色付きの部分は金属などが当たると剥げます。) - カラー;黒・赤・黄・水色・ピンクなど
- 重量:280mmで約190g/本
- 製造:新潟県三条
価格;(黒;¥2,640 2020/8/20)
そもそも鍛造ペグ(完全一体化)の何がすごい?
一言でいうと、「鍛造」という製法で全て一体化で製造しているため、非常に強度が高いんです!
ペグの材質は、一般的には、樹脂・アルミ・鉄などの種類がありますが、代表的なものを簡単に比較してみます。
プラスチック(樹脂)

キャンプ場でプラスチックペグは論外です。
テント等に付属してくる事もありますが、強度が圧倒的に足りません。
樹脂ペグを使うくらいなら、通販で一番安い金属ペグを買ったほうが良いです。
唯一、砂地で保持力が高いというメリットがありますが、通常のキャンプ場で砂地はありません。
ビーチバレー等におすすめです。
アルミペグ

アルミは軽いので持ち運び性が抜群です。
しかし鍛造ペグと比べ強度がどうしても劣り、地中の石に当たった場合や、何なら硬めの地面でペグが曲がる場合があります。
通常利用では問題ないので、ペグ打ちする場所によって鍛造ペグと使い分けるのがBESTです。
鍛造ペグ(鉄ペグ)
鍛造ペグ(鉄ペグ)にも作り方が大きく2つあります。
- 溶接(NOT一体型);ボディとロープフック部分が溶接されている。
- 鍛造(完全一体化);全てに継ぎ目無く、完全一体化である。(エリッゼステーク等)
鉄ペグは2種類共に強度が高いので、多少の石程度であれば気にせずペグ打ちすることが出来ます。
溶接(NOT一体化ペグ)

参考画像のように、ボディ部分は鉄で作られているため、強度は抜群です。(ボディのみ鍛造の場合もあり)
問題はフック部分です。
ボディと溶接でくっつけてあるため、どうしても溶接で継ぎ接ぎした部分はボディと比べ強度が弱くなりますし、作りがあまい場合、溶接部分からサビが発生することもあります。

ペグ打ちの際、間違ってフック部分をハンマーで叩くと、溶接部からポロッと取れたなんて事もあります。
鍛造(完全一体化ペグ)

完全一体型って何?というと、「1つの製品が切れ目、継ぎ接ぎなど無く、1つの金属から出来ている」という事です。
継ぎ目がないため、全体が高い強度を持っており、溶接のように強度が弱い部分が無いんです。
特に「ペグ」はハンマーでガンガンに叩いて荒く使う製品ですし、長く使う製品です。
長く使おうと思った場合は、やはり完全一体化の製品がおすすめです。
そもそも鍛造ってなに? → めちゃくちゃ強度が高くなる作り方です

非常に簡単に説明すると、「鍛造」とは金属を叩いて作るという「作り方」の事です。
さらに細かく言うと「熱間鍛造」という、鋼材を約1100℃になるまで真っ赤に熱して、約1トンという強力な力で一気に叩き潰してつくる方法です。
通常金属加工には切削(金属を削る)、鋳造(金属を溶かして形を作る)等ありますが、「鍛造」が一般的に最も強度が高くなる作り方だと言われています。
鍛造 →「日本刀」
ざっくり言うと、「日本刀」を作っているのが「鍛造」です。
熱した金属をひたすら叩いて形を作っていく事で、金属の中の結晶が整い、より高い強度を出すことが出来るんです。
結局なにが言いたいかというと、鍛造ペグは大変な作り方をしためちゃくちゃ強度が高い「ペグ」って言う事です!
エリッゼステークを使っていて感じたメリット・デメリット
実際にエリッゼステークを使っていて良かった部分、悪かった部分を紹介します。
メリット
- 地中の石、硬い地面に負けない。
- ボディが楕円形状になっている為、撤収時抜きやすい。
地中の石、硬い地面に負けない。曲がらない。
テントに付属している、画像のようなペグでは、地中で石などに当たるとすぐに曲がりますが、エリッゼステークの場合は全然負けません。

流石に石が大きすぎる場合は、打ち直す必要がありますが、それでも全く曲がらず。
小さめの石であれば、強めに打ち込むと、石を砕いて進むのがわかります!

はじめて石砕いた時は、もう石に負けることが無いんだと めっちゃ感動しました!
ボディが楕円形状になっている為、設置時抜けにくく、撤収時は抜きやすい。
エリッゼステークは、ボディ部分が丸ではなく楕円形状になっています。

通常の丸棒形状のペグでは、地中でくるくる回ってロープが外れやすくなることが多いんですが、楕円形状だと地中での抵抗が大きく、全然回転しません。
また逆に、引き抜く時はあえて回転させることで、地中にスペースが出来、スルッと引き抜くことが出来ます。
上記で説明したように、簡単には回転しないんですが、もう一本のペグを差し込んでテコの原理で回転させると一発です。

デメリット
- やっぱり重い
- 高い(黒;¥2,640 2020/8/20)
- ヘッドの部分は、ペグで打つとすぐ塗装が剥げる(カラー品の場合)
- ペグ打ちに力がいる
やっぱり重い
「頑丈」「強度抜群」というメリットと「重さ」のデメリットはどうしても両立出来ません。
エリッゼ28cmの8本セットだけでも、8本×190g=1,520g=1.5kg
なんとペグだけで1.5kgもあります笑
8本セット、かつハンマーと共にまとめると、それだけで片手で持つのもやっとの重さです。
手持ちのペグを全てエリッゼステークに変えると とんでもない重さになるので、アルミペグと使い分けを行うとBESTです。
高い(黒;¥2,640 2020/8/20)
やはり性能が良い分、価格は安くありません。
- 黒;¥2,640 /set → 1本あたり¥330(2020/8/20調査時)
- 赤;¥3608/set → 1本あたり¥451(2020/8/20調査時)
価格・重量も含め、特に強度が必要な部分&石が多い部分などをエリッゼステーク、他の場所をアルミペグにする等、使い分けを行うのがBESTです。
ヘッドの部分は、ペグで打つとすぐ塗装が剥げる(カラー品の場合)
カラー品の場合、ハンマーで打ち込むヘッドの部分の色はすぐに剥がれます。

エリッゼステークの塗装仕様は、下記のようになっていますが、この粉体塗装部分がすぐに剥がれてしまいます。
- ベースの黒塗装;カチオン電着
- その上のカラー塗装;粉体塗装
ベースの黒塗装は早々剥がれないので、サビの心配はありません。

カラー品を購入した理由は地面に刺さっていて目立つ(見落とさないように)なので、ヘッドの色が落ちても結局問題なかったです。

ペグ打ちに力がいる
テント付属の貧弱なペグと比べて太いため、打ち込むにもより力が必要になります。
100均のハンマーなどでも打ち込めないことも無いんですが、かなり大変ですし、反動が強く手がしびれてしまいます。
そんな時はペグ専用のハンマーを使用して下さい。
先端の銅が衝撃を吸収してくれるので手は痺れず、ヘッドの適度な重さで、ぐいぐいペグを打ち込むことが出来ます。

鍛造ペグとペグハンマーは、どちらも揃って初めて大きなメリットが出ますよ!
エリッゼステーク どのサイズを買えば良い?
エリッゼステークは【18cm、28cm、38cm、48cm】と長さが4種類あります。
一般的に18㎝はソロ用、28㎝はオールラウンド、38cm、48cmはタープのメインペグや柔らかい砂地などで使用すると良いと言われていますが、基本的に「28cm」を1set持っていれば充分です。
ソロ用に重量を軽くすると言っても、エリッゼステークは18cmでもかなり重い(1set 600g)し、保持力もかなり落ちるので、どうせならアルミペグがBETTER。
28cmであれば、結構柔らかめの地面でも保持力は全く問題ありません。
28cmを実際使用していて、4人用のテントでも高さ2メートル越えのタープでも不安を感じた事がありません。
38cm、48cmはよっぽど地面がゆるゆるのキャンプ場に行かない限りは必要なしです。
つまり保持力と重量を考えた場合、28cmがBESTです。
まとめ エリッゼステークは28cm、カラー品がおすすめ
今回はおすすめの鍛造ペグ(完全一体化)、エリッゼステークを紹介してきました。
装備に1set エリッゼステークが入っていると、どんなキャンプ場でも安心です。
またエリッゼステークのラインナップの中でも、どんなときでもオールマイティに使える、28cm。
地面に刺さっていても目立つ、カラー品(赤など)が特におすすめです。
下記のような悩みがある人は是非ともチェックしてみて下さい。
- 地中の石が邪魔でそれ以上打てず、位置を変えて打ち直し
- 地中の石に気づかずペグ打ちし、ペグが曲がる
- 地面が柔らかくてすぐ抜ける
- 石も無いのに地面が硬すぎてペグが曲がる
最後までお読み頂きありがとうございました。
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